「1万人の身体を変えたパーソナルトレーナー」「稼げるパーソナルトレーナー養成講師」とキャッチコピーを付けているKOHRIMANです。
このキャッチコピーは、事実に基づいて戦略的に考えた言葉ですが、パーソナルトレーナーたるもの、誰でも売れっ子になりたい!稼ぎたい!と思うのは当然の事です。
事実、僕もそれなりに稼ぎましたが、僕よりも稼いでいるパーソナルトレーナーは実際にごまんといます。
そもそも、「稼げるパーソナルトレーナー」とはどういったモノサシで考えれば良いのでしょう?
普通は「年収」とか「年商」などのモノサシになるかと思います。
現在の僕の場合は、事業者として「年商」が解りやすい指標になるかと思いますが、個人でたくさんのクライアントを担当していた頃の方が実質の「年収」は多かったりもします。
有名なパーソナルトレーナーさんの実質の年収がいくらなのか、そういった下世話な話をあまりしないので、ほとんど知らないのですが、僕の師匠でスーパーアスリートを多数クライアントに持つ方で、年収7,000万円以上という方を知っているくらいです。
実質的に稼げるという事は、それだけ沢山の方からの信頼を勝ち得ている証拠でもあるので、本当に素晴らしい事ですし、誰でも目指したいところですよね。
でも、僕が考える「稼げるパーソナルトレーナー」というのは、そう言った金銭的に稼げる事だけを意味している訳ではありません。
大切な事は、パーソナルトレーナーという職業を通して、「どれだけ幸せになれたか」という事です。
言い換えるならば、「徳(得)をどれだけ稼げるか」とも言えると思います。徳はその人を幸せにするという事は言うまでもありません。
その「幸せの度合い」について4つのパーソナルトレーナーの例を挙げて解説してみましょう。
その① パーソナルトレーナーとして、どれだけ稼ぐ事ができたか。
その② パーソナルトレーナーとして、どれだけの人に認められたのか。
その③ パーソナルトレーナーとして、クライアントの人生をどれだけ変える事ができたか。
その④ パーソナルトレーナーとして、どれだけたくさんの人を幸せにしたのか。
一般的に「幸せの度合い」については有名なマズローの欲求レベルに当てはめると解りやすいです。
ほとんどのパーソナルトレーナーさんやパーソナルトレーナーを目指す方は、①や②を目指すと思います。
名実共に「一流のパーソナルトレーナー」と呼ばれたい。誰よりもパーソナルトレーナーとして稼ぎたい。という欲求は、マズローレベルで言う、生理的欲求、安全欲求、承認欲求の領域に当てはまります。
これらは、欠乏欲求と言われ、足りなくなるとストレスに感じるとされます。
一方で、③や④については、自己実現の欲求や利他精神の欲求の領域になり、パーソナルトレーナーとしてのスキルや技術を突き詰めて、稼ぎを度返しして研究に没頭したり、一人の売れない選手を成功に導く為にほとんどボランティアで時間を費やしたり、自分の利益を度返しして事業拡大したり。と言った事をしたいと思う様になります。
これを成長欲求と言って、いかに自分自身が内面的に「満たされるか」を示しています。
このマズローのピラミッドは下層が満たされないと上層に行けない訳ではなく、順番が逆になったり、いびつな形になる事もあります。
かつての偉人達は、下層の欲求を度返しして成功していった例も少なくありません。
ただ、一般的には下層が満たされて上層に成長していく流れがスムーズであり、正攻法と言えます。現実的な問題として、経済的にも時間的にも余裕が無ければ、上層の領域を目指す事は実際に難しいでしょう。
現代社会においては経済的にも社会的にも認められていないのに、高次元な事を求めているトレーナーは、残念ながら綺麗事だけを言っている人に過ぎないのです。
結論として、「稼げるパーソナルトレーナー」とは、金銭的、物質的に満たされる事から、さらに内面的、社会的に満たされる様な人物である。と言う事になります。
・新規のお客様を獲得できない。
・すぐにお客様が辞めてしまう。
・毎日のセッションが忙しく疲れが取れない。
・収入が増えない。
・とにかく時間がない。
・店舗経営が上手くいかない。
・右腕(部下)がなかなか育たない。
・資格を取得しても上手く活用できない。
多くのパーソナルトレーナーが抱えている悩みであり、そのほとんどのトレーナーがその悩みを解決する糸口を掴めずに、日々のセッションや業務を繰り返している。
実はその悩みは表面的なものであり、問題の「根」は自分自身もなかなか気が付く事ができない深い部分に存在しています。
それを、実は「トレーナーズトラップ」と言います。
ほとんどのパーソナルトレーナーが陥ってしまう、その「罠(トラップ)」とは??
ここで、良く見る「成功しないパーソナルトレーナー」の具体例を挙げてみましょう。
【成功しないパーソナルトレーナー7選】
①カリスマ性が最高級、超イケメントレーナー。
②知識レベルは超一流の資格マニアトレーナー。
③最高の笑顔でお客様を虜にさせるエモーショナルトレーナー。
④筋肉の為なら死んでも良い!脳筋トレーナー。
⑤元気があれば何でもできる!ハイテンショントレーナー。
⑥この仕事好き過ぎて前が見えない盲目トレーナー。
⑦ナンバーワンでありオンリーワン、自信過剰トレーナー。
確かに一見問題がありそうですが、何かに秀でるのは他者との差別化になり、一時的には「人気トレーナー」になれますし、一時的に「稼げる」トレーナーになれます。
しかし、問題なのは、その人気や稼ぎが「続かない」事にあります。
ほぼ、例外なく、それらは時間と共に息切れします。
そうです。
ほとんどのパーソナルトレーナーが陥る「罠」は、一時的な「人気」や「稼げる」事に隠されているのです。
しかもその「罠」(トレーナーズトラップ)は、一度ハマってしまうとなかなか抜け出す事ができません。
それには、中毒性があり、依存性が高く、簡単に手に入ってしまうものだから厄介なのです。
でも大丈夫です。
その中毒性の高い「罠」から抜け出す方法は、意外にもとてもシンプルでちょっとした「コツ」がポイントなのです。
もちろん、人によっては、長く時間が掛かったり、相当な努力やお金を要する人もいるでしょう。
少しでも早くその「コツ」を掴むことができれば、成功への近道になる事は間違いありません。
ここでは皆さまにできるだけ解り易く丁寧に、成功の為のコツをコラム形式でお伝えしていきます。
目次
・パーソナルトレーナーになるには
・高収入で注目される「パーソナルトレーナー」
・パーソナルトレーナーになる為に必要なこと
・パーソナルトレーナーになる為の資格
・パーソナルトレーナーの仕事内容
・パーソナルトレーナーの給料
・パーソナルトレーナーの将来性
・パーソナルトレーナーとしての心得
・パーソナルトレーナーが持つべき重要なスキル
・間違った古いパーソナルトレーニングの基本スタイル
・現代のパーソナルトレーナーに求められる考え方
・先進的で新しい「勝てる」パーソナルトレーナー
・パーソナルトレーナーの普及
・女性が活躍するパーソナルトレーナー業界
・求められる質の高いパーソナルトレーニング
・誇り高きパーソナルトレーナー
・「健康」を提供し「健康」になれる素晴らしい職業
・人気のパーソナルトレーナーになるには
・「依存型」トレーナーではなく、「共存型」トレーナーを目指そう
・合理的観点こそがパーソナルトレーナーの「価値」を生み出す
・高強度トレーニングで「費用対効果」を上げる
・ファンクショナルトレーニングで身体を変える
・筋力トレーニングの基本原則を忘れてはいけない
・パーソナルトレーナーは、「トレーニング」を教えてはいけない
・パーソナルトレーナーにしかできない事
・究極のパーソナルトレーニングは「畳一帖」
・世界で一番高価なトレーニングマシンは「あなた自身」
・最小のスペースで最大の効果を上げる
・一歩先を行く「次世代型」のハイブリッドパーソナルトレーナー
パーソナルトレーナーになるために必要な資格というのは厳密にはありません。やる気さえあれば、誰でも今日からでも「パーソナルトレーナー」と名乗る事ができます。
ただ、名乗る事ができても、パーソナルトレーナーとしての仕事を得て、安定的に収入を獲得するのはそう簡単ではありません。
お客様(クライアント)も高いお金を支払って仕事を依頼しますので、パーソナルトレーナーを選ぶ目はかなりシビアですし、パーソナルトレーニング専門ジムの数もかなり増えてきましたので、お客様も簡単に「乗り換え」る事ができるようになりました。
簡単にパーソナルトレーナーになれたとしても、胸を張って「パーソナルトレーナー」と言えるようになる為には、お客様に認められる為のスキルや実績が必要になります。
現在では、パーソナルトレーナーにとって必要なスキルを学ぶ為の資格や養成スクールなどがたくさんあります。
それは、新しくパーソナルトレーナーになりたいと思う人が増え、パーソナルトレーニング業界やフィットネス業界全体が盛り上がるという意味でとても良い事です。
しかし、選択肢が広がった一方で、どの学校やスクールに通い、何の資格を取れば良いのか、そして卒業後にどうやって活動して良いのか判らなくなる方も少なくありません。
このコラムではそんな0からスタートするトレーナーの卵さんに向けて、丁寧に解り易くこの業界のイロハやメソッドをご紹介していきます。
最近、「パーソナルトレーナー」という仕事に世間が注目しています。
パーソナルトレーナーがメディアに取り上げられる事が増えたり、ボディコンテストなどが全国で開催されるなど、パーソナルトレーナーを必要としている市場がどんどん広がっているという背景があります。
KOHRIMANは24年間、この業界に携わっており、20年ほどパーソナルトレーナーとして活動をしていますが、その市場規模はどんどん広がっていると肌で感じます。事実、パーソナルトレーニングの潜在的な市場価値は5,000億円とも言われております。
現在のフィットネス全体の市場価値が5,500億円ほどと言われておりますので、パーソナルトレーニングの市場の可能性がいかに大きいかが解ると思います。
パーソナルトレーナーという仕事は、高収入を狙える仕事であり、月収100万円も全く夢ではありません。
その方法は様々あり、自分自身のスキルや得意分野をどう伸ばしていくのか、選択肢がたくさんある中で自分らしいパーソナルトレーナーの在り方を見つけていきながら、ステップアップできるのも、またパーソナルトレーナーという職業の魅力でもあります。
パーソナルトレーナーを目指す人にとって、まず大切なことは、「基本」を身に付ける事です。
その「基本」とは、自らが健康であり、健康を探求し続けている事、そしてその先にお客様の健康があり、そのお客様の健康を探求する事です。
逆に言うと、お客様の健康の為に自らの健康を探求し続ける必要があると言っても良いでしょう。
健康でないトレーナーは良いトレーナーとは言えません。また、自らの健康を探求しないトレーナーも良いトレーナーではありません。
もしあなたがクライアントだった場合、スタイルが良くないトレーナーからスタイルアップのトレーニングを教えてもらいたいとは決して思えないでしょう。
現代社会において「運動不足」は不健康を招く最大の原因と言えます。自らの健康を築く為には、まずは運動をしっかりと行うこと。そしてお客様に健康を与える為には「運動とはいかに健康に良いのか」を常に研究し学ぶ事です。
人体や脳、健康分野は、宇宙の様に幅の広い分野であり、まだまだ解らない事だらけです。今日の常識は明日には覆っているかも知れません。
良いパーソナルトレーナーになる為には、まず日々の鍛錬と共に、常に進化する健康に関する知識や情報にアンテナを立てておく事がとても重要です。
パーソナルトレーナーを目指す方向けの資格は様々あります。
健康運動指導士、健康運動実践指導者、日本トレーニング指導者協会、アメリカスポーツ医学会認定資格、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定資格、日本ストレングス&コンディショニング協会認定資格・・・など国内外に運動指導のプロとして学習し認定テストによって得られる資格があります。
パーソナルトレーナーとして活動していく為には、どれも役に立つ内容ですが、大切な事は、まずは自分が運動指導をしていく中で、どの分野のどの方向性で進みたいのかを見極める事です。
個人事業主として活動するのか、どこかの施設に所属するのか。所属するなら、その所属先がフィットネスクラブなのか、パーソナルトレーニング専門ジムなのか。教える内容がダイエットやボディメイクなのか、スポーツ分野なのか、高齢者向けなのか。
それらによって、学ぶべき内容が異なり、場合によっては全く筋違いの内容に時間とお金を費やす事になります。
パーソナルトレーナーという肩書きは、様々な分野からの仕事の依頼があります。その事はとても喜ばしい事ですが、自分の専門性をしっかりと見極め、まずはその分野のスペシャリストになる事が重要です。
「勝てる」パーソナルトレーナーになる為には、一つの分野に集中し、他者との差別化を徹底的に行う事。その為に必要な資格や学問を学ぶと良いでしょう。
パーソナルトレーナーの仕事は「健康」を提供する事であると前述しました。
「健康」と一口に言ってもその幅は広く、フィジカル(身体)とメンタル(心)の両方の側面がありますし、運動や食事や休養など、その内容はとても奥深いものです。
① パーソナルトレーナーはまず、クライアントの現状やニーズをヒアリングするところから始まります。(カウンセラー)
② そしてそのヒアリングした内容を元に、クライアントの状態を客観的に評価をします。(アセッサー)
③ クライアントの現状を把握した上で、トレーニングの指導やプログラミング、食事管理などを行います。(トレーナー)
④ クライアントが希望している結果に導くために、ゴールに向かって二人三脚で進みます。(モチベーター)
以上の4つが「パーソナルトレーナー」としての主な仕事になります。どれか一つでも欠けているとクライアントを満足させる事は出来ません。
運動やトレーニングの知識が豊富に備わっていたとしても、コミュニケーション能力がなければ、せっかくの知識もクライアントには伝わりませんし、クライアントの現状をしっかり把握できずに進めてしまうと、ゴールになかなか辿り着けないという結果になってしまいます。
パーソナルトレーナーという仕事は、バランスの取れたスキルが求められる仕事であると言えます。
パーソナルトレーナーの給料(報酬)は、勤務形態によって異なります。
① フィットネスクラブのスタッフ兼パーソナルトレーナーとして雇用されている。
② パーソナルジムに雇用されている。
③ フィットネスクラブやパーソナルジムと業務委託契約をしている。
④ パーソナルジムを経営している。
①の場合、パーソナルトレーナーとしての給料は基本給(時給)+歩合給の場合が多く、月に100時間働いた場合の収入は10万円〜20万円です。
②の場合、基本給のみだと25万円前後の給料で、大体180時間近くの勤務時間になりますので、100時間に換算すると、13万円前後になります。
③の場合、歩合給がほとんどで、値段と歩合率によりますが、100時間(100セッション)働くと30万円〜50万円になります。
④の場合、10坪規模で100時間(100セッション)程度ですと、収入は40万円〜70万円になります。
(あくまで目安です)
③や④については効率は良くなりますが、その分、集客が難しくなりますので、100時間(100セッション)になかなか到達しないという現実問題にぶつかります。
④の様にパーソナルジムは参入障壁が低いので、誰でも始める事ができるのですが、集客できずに失敗する例も数多くあるのも事実です。
もちろん、集客に成功すれば、店舗数を増やしさらに収入を増やす事も夢ではありません。
この業界の市場が広がっている昨今、たくさんのパーソナルトレーナーが求められています。
勤務形態は前述した通りですが、長くこの仕事に携わっていく為には、パーソナルトレーナーの将来性についても理解しておく必要があります。
テクノロジーの進化は目覚ましく、5年や10年先の未来には、フィットネス業界も間違いなくAI技術によって大変革を起こすでしょう。
様々なシステムが開発され、前項に記した①や②の働き方は減ってくる可能性が高いと言えます。
将来を見据えて、AIには真似ができない技術(スキル)を備えていく事が大切であり、前項の③や④の働き方に対応できるように準備をする事を強くオススメします。
もちろん、じっくりと時間をかけて①や②の働き方から③や④にエスカレートする計画で地道に進む方法も良いと思いますが、本当に「稼ぐ」パーソナルトレーナーになる為には、既定路線でレールの上を進むやり方では絶対に上手くいきません。世の中の変化に対応できないトレーナーは必ず淘汰される時代になります。
「最短最速」でこの仕事を自分のものにしたい人は、ぜひ勇気を持って③からスタートしてみて下さい。
パーソナルトレーナーは「〜であるべき」といった理想をまず捨て、勇気を持って新しいトレーナー像を創造していく事が大切なのです。
前項で述べた通り、パーソナルトレーナーとしてはまず自らが「健康」であると言う事。そして、予防医学を学び、自らが実践する事です。
お客様に対して「働き過ぎは良くないですよ?」とアドバイスしていて、自分は一日に10セッションもこなしていては本末転倒です。パーソナルトレーナー1本で生きていく!と言う強い気持ちはとても大切ですが、それを実現する為にも「健康第一」を忘れずに着実に一歩ずつ歩みたいところです。
その為に日々の筋トレやボディワーク、セルフケアや休息、そして時には思いっきり遊ぶ、といった健康的な生活習慣を過ごす事。そしてパーソナルトレーナーとしての学びの時間を作る事。
自分自身が実験台となり、お客様のお手本となる様な生活を送る事が、パーソナルトレーナーとしての基本的な心得です。
そしてその自分自身をベースにした人体実験こそが、説得力を持ったパーソナルトレーナーを生み出す秘訣になります。
パーソナルトレーナーの仕事は、実体験を元に「トライアンドエラー」を繰り返す事に他なりません。
お客様は時にその人体実験のモデルになってくれます。最高のセッションを提供する為に学び、実験し、修正し続けること。ここにどれだけ情熱や愛情を注げるかが鍵です。
もし、セッションでミスがあったとしても、クライアントと共に成長できるならば、それはお互いにとって良い結果に導く為に必要な事であったと納得できるはずなのですから。
パーソナルトレーナーとして重要なスキルは、フィジカル(体力)、フィットネス(健康)、ナレッジ(知識)、エクスペリエンス(経験)、そして何よりも一番重要なスキルが、ヒューマニティ(人間力)です。
どれだけ体力があっても、高い知識があっても、人として信頼されなければ全く仕事になりません。仕事がなければ、パーソナルトレーナーとしての経験も積めませんし、それ以上の成長も見込めません。
クライアントの事を常に考え、クライアントの気持ちになって行動をすれば、きっと良い信頼関係を築く事ができます。
まず初歩的なこととして、きちんと笑顔で挨拶をし、カウンセリング時にはしっかりとクライアントの話す事に聞き耳を立て、親身になってトレーニングプログラミングを作成し、できた課題を一緒になって考え、解決するまで真剣に取り組む。といった心のこもった対応こそが、どんな事にも勝る重要なスキルになります。
そして、それらを真剣に取り組んだ結果、お客様の満足度が向上し、新しいクライアントを紹介してくれたり、発展的なビジネスに繋がったりしていくのです。
パーソナルトレーナーとして一番大切なことは、「信頼」を積み上げていく一歩一歩を着実に歩む事なのです。
今までのパーソナルトレーニングの進め方の基本は、いわゆる「PDCAサイクル」を意識したスタイルが主流でした。「PDCA」とは、Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)という耳慣れたパターンでお客様を誘導しセッションを進めるという考え方です。
しかし、この考え方は元々、日本が高度経済成長の中で効率良く大量生産する為に作られたプロセスであり、現代の様な多様化した社会ではこの考え方は馴染みません。
目的がブレない短期集中型の商品であれば、この「PDCAサイクル」が有効な場合がありますが、問題点としては、目的が達成された時の対応力が得られずに次のステージに進めない事です。
確実に決められた事を実行し成功体験を得るのはとても良い事ですが、現代ではそれだけではお客様の満足度は得られないでしょう。
例えば、簡単な例として、「痩せたい」という目的で来られたお客様に、ただ「痩せさせる」だけではもはや満足しないのです。
パーソナルトレーナーはお客様の目的の可能性をさらに広げ、常にPlan(計画)を変更させる対応力が必要になるのです。その為には、まずこの「PDCAサイクル」の負の連鎖から抜け出す必要があります。
現代は「モノ」(商品)よりも「コト」(体験)を売るという事に価値があり、それらを主体にしたサービスや企業が業績を伸ばしています。身近なところでは携帯電話のiPhoneが良い例でしょう。 Apple社は常にユーザー体験を意識した商品開発をした結果、世界中の多くのファンを獲得しました。
現代の多くのシリコンバレーの起業家たちは、前述した古い「PDCAサイクル」の手法は取りません。なぜなら、その方法では意思決定が遅く、他の企業にすぐに取り残されてしまうからです。
日本の高い技術のモノ作りが世界のユーザーの支持を得られなくなって来た理由に、まずこの意識決定の遅さが起因していると考えられます。
それは、パーソナルトレーニングやフィットネスの現場でも例外ではありません。
現代のお客様の多様なニーズに柔軟に対応できないパーソナルトレーナーや企業は、ことごとくお客さんに飽きられ、そのお客様を失ってしまい、業績を伸ばす事は難しいでしょう。
現代の正にパーソナルトレーニング業界の戦国時代とも言える状況の中、パーソナルトレーナーは、お客様のニーズに応えるスピードと柔軟性が何よりも求められているのです。
お客様の多様なニーズをいち早くキャッチし、それらに柔軟に応えるには、考え方のプロセスを一新する必要があります。
それが、シリコンバレーの企業でも採用している「OODAループ」というプロセスです。
「OODAループ」とは、Observe(データ収集)→Orient(分析・仮説)→Decide(意思決定)→Act(実行)→Loop(修正)という流れです。
このプロセスの特徴はとにかく意思決定の早さです。情報収集を合理的に済ませ、仮説を立てたらすぐに実行し修正する。そのループを繰り返す事によって、結果的に目的達成へのスピードが早くなり、さらには常に仮説を立てて進むので、そこに新しいイノベーションが生まれるのです。
前述したお客様の例の場合、「痩せたい」という目的に対して合理的にヒアリングをし、すぐに仮説を立てて実行する。修正を繰り返し素早くその目的が達成すると、結果はそれだけでは終わらず、そのトレーニングのプロセスで新しい目的が生まれ、そこにモチベートされたお客様はさらに継続したいと思う様になります。結果、お客様の満足度は当初の「痩せたい」という目的以上のものを得られる事になり、担当したパーソナルトレーナーの虜(ファン)になるのです。
現在では、パーソナルトレーナーと言えば、ボディメイクやダイエットの専門家として良く知られるようになりましたが、その昔、まだパーソナルトレーナーという職業が珍しかった頃は、パーソナルトレーニングは競技力を向上させるためのアスリート向けのサービスという位置付けであり、一般人がパーソナルトレーナーを付けてトレーニングを行うというやり方は一般的ではありませんでした。
大手のフィットネスクラブでは、マシンジムエリアとフリーウェイトエリアに分かれており、一般の方や初心者の方は、マシンジムエリアで基本的なマシンの使い方を習い、個人で自主的に筋力トレーニングなどを行う方法が主流(またはスタジオやプール)で、フリーウェイトエリアはいわゆる上級者向けの場所で、初心者の人には近寄り難い場所でした。
やがて、一般の方もより質の高いトレーニングを求めるようになり、ジムスタッフがパーソナルトレーナーとして別料金でサービスを行うようになります。この頃から、アスリート向けとしてのパーソナルトレーニングとは別に、一般の方向けのパーソナルトレーニングが普及し始めるようになります。
今後はさらに一般の方の利用が増え、健康増進の為に欠かせないツール(パートナー)となる事は間違いありません。
パーソナルトレーナーの社会的な価値は、年々進化しており、「稼げる」パーソナルトレーナーになる為にはそれらのニーズに適合していく必要があります。
現在、女性のパーソナルトレーナーが増えています。
その背景には、若い女性のお客様が増えた事が考えられます。パーソナルトレーナー業界はまだまだ男性トレーナーが多い状況ですが、今後、その比率は逆転すると僕は考えています。
女性のお客様の身体的・精神的な悩みは女性トレーナーが対応する方が良い場合が多く、女性トレーナーを希望するお客様も事実増えております。
前述している通り、パーソナルトレーナーという職業は「健康」を提供する仕事です。正しい生活習慣のアドバイスをする専門家ですから、家庭を支える女性が向いているのはとても自然な事ですし、長い期間お客様と接する事が多い職業ですので、女性が持つ母性や高いホスピタリティがお客様の満足度を上げる事に繋がっているからです。
しかも、パーソナルトレーナーは好きな時間に好きなだけ仕事ができる職業でもあります。兼業ももちろん可能です。
今後は、看護士とパーソナルトレーナー、保育士とパーソナルトレーナー、主婦とパーソナルトレーナー、エステティシャンとパーソナルトレーナー、、、と言った兼業トレーナーが増えていく事になるでしょう。
パーソナルトレーナーがお客様から求められるのは、ズバリ「質の高いトレーニング」です。お客様のニーズは様々で、ダイエットやボディメイクはもちろん、体調改善や競技力向上など多岐に渡ります。お客様が自主的にトレーニングを行っても結果が出にくいことに対して、適切で合理的な方法によってその成功に導いてあげるのがパーソナルトレーナーの仕事です。
「質の高いトレーニング」とは、具体的にどういった内容なのでしょう?
まず初めに大切なことは、「安心・安全」であるという事。どれだけ効果的であっても、そのお客様にとって危険な方法だと、怪我をしてしまうかも知れません。健康がベースにあり、その上にお客様が求めるニーズがある訳ですから、健康を害してはいけません。
ですので、パーソナルトレーナーは、まずは「安心・安全」にトレーニングをサポートする知識やスキルが求められます。
最低限の知識として、怪我や急な体調変化を起こした場合の対処方法は心得ておく必要があります。
最近では、ダイエット指導に伴って、食事管理をするケースも増えて来ました。栄養管理をする上では、健康上の責任を持ってアドバイスをする必要があります。お客様の現状をしっかり把握し、最適なアドバイス・管理が出来る様に、栄養面でも幅広い知識を持つことがパーソナルトレーナーに求められています。
高齢化社会に突入し、医療費や介護費など、国の財政難を招いている原因は、国民の健康問題です。国民健康保険だけでは医療費が賄え切れず、その他の税金が投入され、額面的には国民の健康が保たれていますが、果たして本当にこれで良いのでしょうか。
医療はとても大切ですが、本来、自分の健康は自分で守るべきもの。現代の様に頼りきってしまうと、「悪の循環」になり、財政的には自転車操業に陥ってしまいます。本来、支え合う為に作られた素晴らしい保険制度は、今や、「頼りきる保険制度」になってしまっています。
この悪循環を断ち切る為には、個々のモラルを向上させ、健康が健康を生む好循環を作る必要があります。
そのお手伝いになっているのが、誇り高きパーソナルトレーナーという職業なのです。
医療現場の専門家は、病気や怪我を治療する専門家であり、病気や怪我にならない身体作りの専門家ではありません。
医療現場の方々の負担を減らし、国の財政の負担を軽くする為にも、「予防医学」という考え方を少しでも普及させる事ができるパーソナルトレーナーの活躍が急務となっているのです。
前述では、パーソナルトレーナーたるもの、自らが「健康」でなければならないと述べましたが、そもそも「健康」を維持する為には、常に健康を意識し関わり、実践し、継続する事が大切です。
パーソナルトレーナーという仕事は、お客様に「健康」を提供する仕事ですが、その性質上、常に健康と関わることになります。つまり、自分自身は自然に健康と向き合う事になり、常に意識する事になります。人の役に立つ仕事は他にもたくさんありますが、それに加えてそのサービスそのものが「健康」なのですから、自分に返ってくる恩恵もそれ以上になります。健康的な生活習慣をアドバイスしている人が、堕落した生活をしていたら、その方はその職業を続ける資格はありません。
パーソナルトレーナーは、お客様から直接高いお金を頂いて成り立つ職業ですから、堕落した生活をしているトレーナー(例えば肥満)は稼ぐ事ができません。自然に淘汰されるでしょう。
パーソナルトレーナーとしてしっかりと稼ぐ事ができる人は、身も心も「健康」で素晴らしい生活をする事ができている人と言っても過言ではありません。
まさに、「健康」を提供し、自らも「健康」になれる素晴らしい職業なのです。
お客様からお金を頂いて健康を作り、笑顔を作り、幸せを作り、自分自身も健康になれる。一石五鳥のビジネス。それがパーソナルトレーナーです。
パーソナルトレーナーとして、お客様から認められ、安定的に収入を得る為には、まずはパーソナルトレーナーとしての基本的な心得を実践し続ける事です。そして、その上で人間力を高める事。その両輪が整う事でお客様はあなたを信頼し、セッションを長く依頼してくれる様になるでしょう。
まずは「その信頼されているお客様」をどれだけ作るか。が人気トレーナーになる為の必須条件です。
しかし、「長く依頼してくれる事」をゴールにしてしまってはまだまだ半人前です。本当に信頼してくれる関係とは、あなた自身と距離を置いても安心できる関係です。例えば、一人のお客様に対して週に2回のセッションを行っていた場合、その状態を長く続けるのではなく、週に1回、または月に1回と回数を減らしてもしっかりと結果を生み出せる様になる事です。もちろん、場合によっては、お客様が長く週に2回を希望される事がありますが、トレーナー側がそれを否定する訳ではありません。その場合は、自分と同じスキルを持つトレーナーを育ててシェアしたり、自宅などで自主的にトレーニングする方法を提供するなどの方法でお客様の要望に応える様にします。
なぜ、そうする必要があるのかと言うと、まずはトレーナーがしっかりと自分の時間を作り、「学び続ける事」が人気のパーソナルトレーナーになる為にはとても重要だからです。
そして外の世界にどんどんと出て行き、様々な分野の方と情報交換をする事で、思いがけない人脈や大きな仕事を得ることができる様になります。
パーソナルトレーナーの仕事は、時としてお客様の人生を左右する事も多い職業です。もちろん、それがトレーナーとしての大きなやり甲斐の一つなのですが、それに伴って大きな責任も付いてきます。もしかしたら、お客様にとって親や学校の先生よりも長くお付き合いする関係になるかも知れません。
親にも「親離れ」がありますし、学校の先生にも「卒業」が必ずあります。しかしパーソナルトレーナーにはそういったルールがなく、いつまでも近しい存在として居続けられます。
もし、その状態が「依存心」を膨らませてしまっているとしたら、お互いに良い関係ではありません。お客様はなかなか自立できないかも知れませんし、トレーナーはなかなか学びの時間を作れないかも知れません。
本当にお互いの事を考えられるならば、お互いの成長を願い、協力し合う関係でいる事が素晴らしい関係です。つまりそれは「共存」する事です。
知識も経験も人間関係も全てにおいて「新陳代謝」は大切です。川の水もせき止められると濁った池になります。綺麗な水でいる為にはサラサラと流れ続ける必要があるのです。
前述した様に、トレーナーとしてもお客様のセッション数をコントロールできる様にし、パーソナルトレーナーとしての格をさらに上げられるようにすることが大切です。
トレーナーとして、お客様から学ぶ事もたくさんあります。ある意味では、お客様から人生を左右されている事もあります。僕個人的にはお客様と常に「切磋琢磨」している感覚があります。
本当に大切なお客様と思うからこそ、そのお客様と「共存」できる方法を常に考えられるトレーナーを目指しましょう。
パーソナルトレーナーはクライアントから貴重なお金と時間を頂いて成り立つ職業です。
現代はとても便利な世の中になったからこそ、合理的なエクササイズやボディワーク、またはボディケアが求められているのです。
健康的な生活を過ごす為には、社会人としてしっかり収入を得て、かつ有意義な時間を作りだす必要があります。その中にもちろん「運動」が必要なのですが、だらだらと運動をする時間は現代人にはありません。だからこそ、最も効率が良いパーソナルトレーニングが選ばれるのです。
一般人にとっては少々高価なサービスにはなってしまいますが、その「費用対効果」を考えれば一般人にとっても高過ぎる事はありません。
しかしながら、そんなパーソナルトレーニングというサービスも、パーソナルトレーナーとして他との差別化をし、商売上の競争力に勝ち抜く為には、パーソナルトレーナーとしての「価値」を磨く事が重要です。
1セッション(約60分)の「価値」を上げる為には、いかに「合理的」にその内容が構成されているのかというところがポイントになります。
カウンセリングからプレワーク、そしてメインワークアウトの時間に、クライアントが満足できる様な内容になっているのかどうかが、「価値」を上げる。つまり「費用対効果」の高いセッションであったと言えるのです。
最近、巷で流行っている「高強度トレーニング 」とはどういった内容なのでしょうか。
特に注目されている方法がHIIT(高強度インターバルトレーニング)という方法で、研究では、一般的な有酸素運動の6倍の消費エネルギー量が得られると言われています。
運動強度のファクター(要素)は様々あり、重さ、回数、セット数、関節角度、スピード、休憩時間、セットの組み方、不安定要素、支持基底面積、運動神経関与数、、など多岐に渡ります。単純に負荷を上げるには、重さを増やす方法が一般的ですが、「高強度=高重量」という事ではありません。
「高強度トレーニング」を行う上で最も重要な要素は、「一度にできるだけたくさんの関節と筋肉を動かす」事です。
例えば、マシンでレッグエクステンションというトレーニングをした場合、大腿四頭筋という筋肉に強い刺激が得られますが、その他の筋肉への刺激は多くありません。一方でスクワットというトレーニングをした場合、大腿四頭筋だけでなく、大臀筋やハムストリングス、腸腰筋や脊柱起立筋など、様々な筋肉が関与します。さらにオーバーヘッドスクワット(両手をバンザイして行う方法)というトレーニングをした場合、スクワットに関わる筋肉に加えて、三角筋、上腕三頭筋、広背筋、僧帽筋などの関与が増え、さらに強度が増します。さらにジャンプの動作を加え、上肢をショルダープレスの動作に変えると、かなり強度が増え、短時間で全身の筋肉を疲労させる事ができます。
これはほんの一部の例ですが、スピードをできるだけ早くしたり、一番強度の高いポジションで行ったりする事で「高強度」なトレーニングが完成します。それと同時に「難易度」も上がりますので、パーソナルトレーナーによる的確な指導が必要になります。
パーソナルトレーナーの指導のもと、安全に行う事で「費用対効果」の高いトレーニングになり、クライアントの満足度が上がるという訳です。
高強度トレーニングと同じく、巷では「ファンクショナルトレーニング」が流行っています。
ファンクショナルトレーニングとは、「機能性」を重視したトレーニング方法で、筋力に加え、筋持久力、瞬発力、巧緻性、敏捷性、柔軟性、バランス、コア安定性など、様々な要素をバランス良く鍛える事に着目しています。
元々は、スポーツ選手やアスリート向けのトレーニング手法でしたが、ボディメイクやダイエット、機能改善などにも効果がある事から、一般の方のトレーニングにも活用される様になってきました。
「動き」を良くする事を一つの目標にする為、クライアントにとっても取り組みやすく、モチベーションが保ちやすいという点や、バリエーションが豊富なので、楽しく飽きないというのも人気の理由です。
さらに、トレーニングをしてすぐに姿勢が良くなったり、その場で動きが改善されるので、運動初心者にとっては、即効性のある変化がとても嬉しく感じられるのです。
強度を上げたり、スピードを変化させたり、ファンクショナルな内容を取り入れる事は、全身の筋肉に様々な刺激が加わる事になるのでとても良い方法なのですが、指導者として良くありがちなミスとして、「トレーニングの基本原則から外れる」という事があります。
筋力トレーニングの基本原則には、過負荷の原則、漸進性、継続性、個別性、意識性、多面性、特異性の7原則があり、トレーニングの効果を得る為にはこの原則を外れてはいけません。
スピードや反復回数を重視するあまり、負荷が下がって「過負荷の原則」から外れてしまったり、組み合わせを間違えて特定の筋肉だけを疲労させてしまったり、どの機能性に対してどれだけ負荷をかけるのかが明確になっていないと、運動効果が得られないばかりか、怪我をしてしまう危険性もあります。正しい負荷設定で正しいフォームで行えるように、パーソナルトレーナーがしっかりとプログラムを考えて提供する事が大切です。
ちょっと乱暴な言い方になってしまいましたが、実は多くのトレーナーさんが勘違いをしている大事な部分です。
ありがちな勘違いの例としては、運動初心者の方に専門的なトレーニング方法の「うんちく」を長々と説明しているケースです。もちろん、正しいフォームを説明する事はとても大切な時間ですが、極端に言えば、赤ちゃんに掛け算を教える様な事になっているのです。
クライアントはうんちくなんかを聞かされても理解に苦しむだけで、本当は正しいフォームで早く運動したいと思っている事がほとんどです。
さらに、もっと勘違いしているケースとしては、全く自主トレをする機会がないクライアントさんに対して、「自主トレ」の方法を一生懸命伝えてしまっているケースです。もちろん、クライアントさんが自立する方向性なのであればOKですが、そうでなければ、全く不毛な時間を費やしている事になります。
クライアントさんのほとんどは「自主トレ」をする機会はなく「パーソナルトレーニング」における充実した内容のトレーニングを求めている訳ですから、そのニーズをしっかりと捉え、それらに的確に応える事が大切です。
「運動習慣のないクライアントさんが、とにかく痩せたいので、週1回のパーソナルトレーニングで結果を出したい。」
こういったケースは本当に多く見られます。
分析すると、
①運動習慣のないクライアントさん(現状)
②とにかく痩せたい(目的)
③週1回のパーソナルトレーニングで(手段)
こうなります。
クライアントさんの立場で考えて、一番譲れないところは、ほとんどの場合③です。
となると、このクライアントさんにとって、いかに週1回のパーソナルトレーニングが貴重な時間なのかが解ると思います。
つまり、クライアントさんはその貴重な1回のワークアウトを、最高のものにしたいと思っているのです。
その貴重な1回のワークアウトは「パーソナルトレーニング」でしか味わえないものでなければなりません。
パーソナルトレーナーは、「パーソナルトレーナーにしかできない事」を提供する事が何よりも重要なのです。
多様化したフィットネス業界で様々なワークアウトが開発され、時にはブームになります。「運動」という広い視野で考えると、選択肢がたくさんあり、飽きずに続けられるという点では、多様化する事はとても良い事です。
しかし、「パーソナルトレーニング」に求められている事は、質の高いワークアウトであり、究極に無駄を省いた合理的なプログラムです。
もし、あなたが「畳一帖」でほとんど器具を使わずに最高のワークアウトをし、クライアントさんを満足させられたら、クライアントさんはその内容に惚れ込みリピートするでしょう。
クライアントさんは、「畳一帖」なのに今まで経験した事がないワークアウトを体験した事に、心から感動するからです。
高い料金を支払って、その料金以上の感動を得られた時間こそ、「究極のパーソナルトレーニング」と言えるのです。
フィットネスの展示会などに足を運ぶと、多種多様な最新のトレーニングマシンに心踊り、ワクワクします。洗練されたデザインや機能性の高さにジム経営者やパーソナルトレーナーはあれもこれもと目移りしてしまいます。
「このマシンさえあれば・・・、きっと高い効果が得られ、お客様も満足するはず」と想像力を膨らませます。そして、導入費用と予算との睨めっこ。迷いに迷って思い切って先行投資!・・・という様なシチュエーションをジム経営者なら必ず経験しているでしょう。
でも、そこで一度冷静になって思い出してください。あなたはパーソナルトレーナーだという事を。
高価なマシンの機能のほとんどは、パーソナルトレーナーの「手」によって解決してしまいます。または、アイデア次第では安いトレーニングツールとパーソナルトレーナーがセットになれば、その代わりになる事も多いのです。
むしろ、パーソナルトレーナーの方がアナログ的に負荷を変えらえれるというメリットが活かされますし、マシンはできるトレーニング種目が限られていますが、パーソナルトレーナーが編み出すトレーニング種目はまさに「無限大」です。
まさに、世界で一番高価なトレーニングマシンは「あなた自身」なのです。
前述した通り、究極のパーソナルトレーニング は「畳一帖」であり、パーソナルトレーナー自身が世界最高のマシンであると述べました。
できる限り大きなマシンを「導入しない」事で、自ずとトレーニングスペースが生まれます。そのスペースこそが、あなたを「稼げるパーソナルトレーナー」に仕上げる最大の鍵なのです。
「畳一帖」でも効果を出せる技術を持てば、仮に倍の「畳二帖」であればその効果は何倍にもなります。自由度が広がり、できる事が一気に増えるからです。
しかも、スペースが倍になるという事は、セッション数もしくは人数を倍に出来ると言う事です。それは同じ1時間でも売上単価が大きく増え、パーソナルトレーナーが一番避けたい「薄利多売」の営業手法から逃れる事が可能になります。
トレーナー1人に対してクライアントが2人や3人など、セッション人数を増やせば、お客さんの負担を減らして売上を上げる事が可能です。お客さんの負担が減ると言う事は、今まで料金的にパーソナルトレーナーに手を出せなかった客層のお客さんを獲得できると言う事です。
最少のスペースで最大の効果を出せば、スペースを広げた時、あなたはきっと誰よりも単価の高いパーソナルトレーナーになるでしょう。
戦後からの摂取カロリーの変化を見ても、現在は過去と比べても増えていないばかりか、むしろ減っているという驚きのデータがあります。
それでも生活習慣病で亡くなる方は増える一方です。現在の医療の対処療法ではこの問題の根本原因の改善にはならず、予防医学の必要性が急務になっています。現代の著しい「運動不足」は、食生活よりも重要な問題になっており、世界中で質の高い合理的なワークアウトが求められています。
マンツーマンのパーソナルトレーニングでは、扱う人数に限界があり、この社会問題の視点から見て合理的とは言えません。
そこで、KOHRIMANが推奨しているメソッドが「ハイブリッドトレーナー」という考え方です。
ハイブリッドトレーナーは、専門性の高いパーソナルトレーナーのスキルと、一度にたくさんの人を安全に指導できるグループコーチングの技術が合わさる事で、今までの何倍もの成果を生み出す事が可能になります。
参加者は低価格で質の高いレッスンが受けられ、より安全に長くワークアウトを継続する事ができ、たくさんの方がワークアウトに参加する事ができます。
パーソナルトレーナーのスキルとグループコーチのスキルはお互いに相乗効果が得られ、より質の高いクラスを実施できるのも魅力の一つです。